ぷあしお道場

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「スナックワールド」の話

【※この記事にはネタバレが含まれております!】

 

 最近コロナウイルスだとかで色々と世間は騒いでいるが、私は今こそAmazonで安く購入し積んでおいた大量のゲームの一つ・「スナックワールド」をプレイすべきだと思った。理由は簡単、外に出てうっかりコロナウイルスにかかりたくないからだ。

 

 

 

 私が購入したのは3DS版のスナックワールドだ。switch版のゴールドはレベルファイブでお馴染みの「完全版商法*1」の一つで、スナックワールド自体はアニメで全話リアルタイムで追ってあるのでDLCの内容も大体アニメで見たのもあり、最後まで遊んでから考えようと思い3DS版を購入した。(といっても安さに惹かれたのもあるが)

妖怪ウォッチが社会現象を起こしたレベルファイブクロスメディア作品の第4弾の「スナックワールド」だが、実はアニメ2期の予定がなくなってしまったり玩具が売れるもゲームの売れ行きがよくなかった(らしい)と、昨今のレベルファイブ暗黒期の始まりを予兆するような作品となっている。

 

 現在Tランク5まで進んだ時点で批評をするが、全て「個人の感想」なので鵜呑みにはしないで欲しい。実際にそう感じるかは人それぞれな為、是非自分でプレイしてみて欲しい。

 

次から批評に入ります。

 批評

 

 やはり売れなかった理由がひしひしと伝わってくる。簡単な話、「キャラに魅力を感じない」に尽きる。スナックワールドの中で一番キャラが立っているなあと感じたキャラは、シンデレラ隊長のみで他はシンデレラ隊長に比べると酷く薄味で印象に残りにくい。

 更に言うと、登場するモンスター(スナック)は 海外のモンスターに近いテイストの為どちらかと言うと、「気持ち悪い」という印象を抱きやすい。かわいいマスコット系のキャラはいるといえばいるのだが、イエティくらいしかおらず メインマスコットのブタ子も中々女子受けしづらいキャラだなあという印象を持った。男性受けしそうな女子キャラも少なく*2、面食いが好みがちな男性キャラも人間キャラだとヴィンサントくらいしかおらず モンスターもデビル・ボウイやアシュラなど数えられるほどしかおらず 過去のレベルファイブ大ヒットIPであるイナズマイレブンダンボール戦機妖怪ウォッチに比べてしまうとキャラクター面は非常に弱い

 

◇ストーリー

 海外アニメのようなメタ発言やブラックユーモアを含んだネタが非常にテンポの良く進むのでタイトル通りスナック感覚で進む。進行上精神的に負担は全くかからないが、キャラの設定が人を選ぶようなものが含まれる*3ためこれを地上波でアニメを放送できた事が非常に不思議だ。(妖怪ウォッチ並に人気になっていたら確実にBPO案件だったと思う)

 言ってしまえば、アニメ版とゲーム版はストーリーの内容がほぼ同じ(強いていうならばチャップのポジションが主人公になっただけ)なので アニメ版で満足した人はゲームをあまりやらないだろうなと思った(まあクロスメディア作品だから仕方がないが)。

 

◇BGM・声優

1.BGM

 レベルファイブ作品にしては珍しく、サントラが一切出ていないのが惜しいほどに非常にクオリティの高い曲が多く、戦闘中とダンジョン内で曲が切り替わるのが細かくて良い。

 

2.声優

 非常に豪華で、キャラとマッチしていたしその点に関しては全く異議はない。あの声優が起用されてるの!?と驚くようなことが多々あった。

 

◇ゲーム性
  1. ゲームシステム

 過去のレベルファイブIPを一通り遊んだことがある人には通じるかもしれないが、基本的にゲームの内容は妖怪ウォッチバスターズと同じだ。

ランダムダンジョンで敵を倒したり、素材を集めたりするタイプのゲームでバスターズを楽しく遊べた人間にはウケると思うし 私自身も楽しく遊べた。

また、ファンタジーライフオンラインのようなキャラメイク要素もあり自分の分身であるアバターをある程度自分で設定できるのも面白いと思った。自分の作ったキャラにだんだんと愛着が湧くし、ストーリー中自分の意見を数択から選べることもあり 没入感は高い。

 クエストクリア後におたからを1人ずつ選べるシステムや、セーブをするか選べるシステムは中々に良いと思った。

 

2.武器

 武器によって特性が違ったり(例えばランスは連続で素早く攻撃ができるが、火力が小さい…など)、同じ武器を使っているとJPがなくなり、全てなくなると一定時間その武器が使えなくなるという緩急のあるシステムも良い。

 また、色々な会社があるという設定も中々面白いと感じたが今思えばアレスの天秤にあったスポンサー制度の実験なのだろうか。私は、「フライングキャット」と「ブリタニアエンチャント」の武器が好み。(なんてわかりやすい人間なんだ)

自社IPや企業コラボの武器もあり、イナズマイレブンアレスの天秤のEDで明日人・灰崎・野坂の使っていた武器や「まず〜い、もう一杯!」で有名なキューサイの青汁が武器として登場しているのも「何故そことコラボした!?」という感想を抱かせて中々に面白かった。

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https://www.snack-world.jp/trejarers/game/13.html:スナックワールド公式サイト

 

 

3.ダンジョンギミック

 一定時間同じダンジョンに滞在していると命を狙って現れる死神さんの存在もなかなかハラハラさせる存在で面白かったし、ボス部屋前に回復スポットがあるのは非常に便利でありがたく感じた。

 バスターズにもあった罠システムは緩急をつけるのにいい味を出していたが、正直罠(特に地図が分からなくなるハリセン)にかかるとイライラするところもあった。(まあ罠だから仕方がないと思っているので不問とする)

 

4.改善してほしい点

・ゲームシステム関連

 一発くじをまとめて引けるようにして欲しい。数十枚単位のくじを一枚ずつ引くのはあまりにも非効率すぎる。

・ダンジョン関連

 ボスに負けるとまたランダムダンジョンを攻略しないといけない点が非常に苦痛なためボス部屋前からやり直しができるシステムが欲しい。

・ジャラ/スナック関連

 占いの館にいるよみとりオババに話しかけることで読み取れるジャラやスナックの制限が1つにつき1回まで、という制限がかなりキツい。本体時間朝6時に切り替わるようだが、リアルでもゲームでもランダム入手のため正直レアリティの高いジャラやスナックを手に入れるのに何日かかるのだろうと思うと頭が痛くなる。早く手に入れるために同じ種類のジャラやスナックを複数所持する場合もお金と時間がかかるため、このシステムに意味があるのか?とさえ思う。(連動玩具を買わせるためだとは思う)

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プレイして2日目だが、全て読み込んでどちらも1種類ずつしか手に入れられなかった。確率アップとはなんなのか。ソシャゲのガチャ並にこのシステムは嫌いだ。

 

 以上が現時点で感じているスナックワールドの批評だ。個人的にはやめどきがわからない面白いゲームなため、引き続きスナックワールドに関しては記事を書いていきたいと思う。

 

余談だが、サンデーうぇぶりで連載していたスナックワールドのコミカライズは絵も綺麗で話も面白かったのでおすすめしたい。(イメージするならば、天野シロ先生のキングダムハーツ)

 

 

*1:有名なのはイナズマイレブンのジ・オーガ

*2:マヨネやメローラ姫、マーメイドなどビジュアルが可愛いキャラはいるがどれも癖が強く万人受けはしない

*3:パンパン師匠やピノキオのフェチなど社会問題やニッチな要素が多い